花見の季節。
京都の桜はすでに満開から散り桜へ。
地面にひろがる花びらをみて酒を飲むのも一興。
花見で飲みすぎると
翌朝には自分の体が桜吹雪となって風邪をひくこともあるので注意。
さて、花見の酒を飲んでいて気づくのは冬にうまいと思った酒がさほどでもない。
あれ?
花をみて味覚が変化したのか?
そうではない。季節により体調が変わるし、環境によっても味覚は変わるものなのだ。
人間の五感はそのようにできている。まれに絶対音感のように幼少期に訓練してできるものもあるが、多くのものが五感はあいまいなものだ。
味覚もそうだ。絶対味覚をもつものはごくまれな人。あとは毎日の習慣で食べたり、飲んだりして
味覚の記憶が新しいことで、味を覚えることはある。母親のつくる家庭の味やふるさとの味がそうだ。
子どものころに食べた味覚の記憶が定着しているのだ。
だから子どものころに飲んでいない酒の味は記憶が定着しにくい。
おまけに 飲んだら人間桜吹雪状態の小生は花見のころは何をのんだのかも覚えていない。
日本の味わいを語るのにかかせないのが季節の味。日本には四季があり、24節もあり、それを季節という。
そして、その季節、その季節に旬の素材あり、
竹の子や山菜や魚もそうだ。それを食する人の体調も個々によりちがってくる。
だから、味は一定しない。まさに味の季節相対性理論なのだと小生は思う。
だから、季節やその旬の素材にあう酒が必要なのだ。
うお嘉の四代目は竹の子にはやや辛口の日本盛やキンシ正宗があうという。
日本盛は京都の酒でなく、兵庫の酒で、男酒でもある。
ちなみに京都の酒は女酒。キンシは正宗は京都の女酒でもやや辛口。
竹の子はやや辛口がいいのかもしれない。
そいえば、ワインでも シャブリが京竹の子に合います。
さわやかな季節である春は さわやかな飲み口で切れのいいものがいいのかもしれない。
そういう意味で山菜の仲間の竹の子にはやや辛口の切れの良く、すこし芳醇な酒があうのだろう。
ちなみに小生は紹興酒と竹の子が合うと思っています。
一度、お試しあれ。ただし、飲みすぎにご注意ください。
小生みいたいに 花風邪をひくことになります。
京都・西山の八重桜がそろそろ咲き始めました。八重桜だって個々に咲き始めが違うようですよ。
味覚と同様に花にも酒にも竹の子にも個体差や季節を感じる時がちがうのでしょう。
季節のある日本の味覚に乾杯!!
合掌
たけのこ大使 莞鳴